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2026年4月になりました.さくらが咲き,温かくなりました.3月まではインフルエンザも流行っていましたが,落ち着いてきました.
コロナが落ち着き,インフルエンザが出てきたような感じがありましたが,インフルエンザのワクチンにも,効果があるのか,考えさせられる情報があります.
以前より,「ワクチンを打ったのに,インフルエンザになった」とか,「インフルエンザの予防接種をするとかかりやすい」と訴える患者さんがいました.
ここに次のような記事があります.
NEW STUDY – Flu Vaccination Linked to 27% Increased Risk of Flu
新たな研究――インフルエンザワクチン接種はインフルエンザリスク27%増加と関連している
Effectiveness of the Influenza Vaccine During the 2024-2025 Respiratory Viral Season,
クリーブランド・クリニックの「2024-2025年呼吸器ウイルス期におけるインフルエンザワクチンの有効性」と題する研究が、MedRxivのプレプリントサーバーにアップロードされた。
背景 本研究は、2024〜2025年の呼吸器ウイルス期におけるインフルエンザワクチンの有効性を評価することを目的としていた。
方法 2024年10月1日、オハイオ州のクリーブランド・クリニックの雇用における職員の方法が含まれた。ワクチン接種済みおよび未接種の州におけるインフルエンザの累積発生率は、その後25週間で比較された。ワクチン接種によって提供される保護(時間依存型共変量として分析)は、コックス比例ハザード回帰法を用いて評価された。
結果 53402人の従業員のうち、43857人(82.1%)が研究終了までにインフルエンザワクチンを接種した。インフルエンザは研究期間中に1079(2.02%)に発生しました。インフルエンザの累積発生率は、ワクチン接種済みおよび未接種の州では早期に同様であったが、研究期間中、インフルエンザの累積発生率は、未接種の州よりもワクチン接種を受けた州と比べてより急速に増加した。年齢、性別、臨床看護職、勤務地について調整した分析によると、ワクチンを接種していない州と比べてインフルエンザのリスクは著しく高かった(HR、1.27;95%C.I.P、1.07~1.51;P=0.007)。計算されたワクチン効果は−26.9%(95%C.I.、−55.0~−6.6%)。
結論 本研究では、2024〜2025年の呼吸器ウイルスシーズンにおいて、働く成人に対するインフルエンザワクチン接種がインフルエンザのリスクが高いことと関連していることが明らかになり、このワクチンが今季インフルエンザの予防に効果が見られなかったことを示唆している。
ということである.
プレプリントサーバーのもので,査読前のものであるが,季節性肺感染症ウイルス疾患に対するワクチンの効果について一石を投じるものである.
2025年10月11日にポストされたものであるが,このタイトルの論文はまだ正式にパブリッシュされた様子はない.正式な出版は色々な事情で許されないのかもしれない.
この論文の正式な出版を探しているときに,2012年のランセットの論文に気がついた.
Efficacy and effectiveness of influenza vaccines: a systematic review and meta-analysis
何と書いてあるか?
Interpretation
解釈
インフルエンザワクチンはウイルス学的に確認されたインフルエンザに対して適度な保護を提供することができるが、そのような保護は季節によっては大幅に低下するか、あるいは存在しない。65歳以上の成人における保護の証拠は不足している。小児(生後6か月から7歳まで)において、LAIVは一貫して最も高い有効性を示している。臨床的有効性と有効性が改善された新しいワクチンは、インフルエンザ関連の罹患率と死亡率をさらに低下させるために必要である。
LAIVというワクチンだけが効いたといっている.
LAIVとは live attenuated influenza vaccine (LAIV)で弱毒生ワクチンの事である.これには鼻腔内に噴霧する弱毒生ワクチンがある.ウィキペディアによると,しかし,「米国予防接種諮問委員会(ACIP)は、2016-2017年、2017-2018年のシーズンに無効であるため、鼻スプレーワクチンを使用しない様に勧告したが、2018-2019年から使用中止を取り下げ推奨とした。しかし有効性についてのデータはない」とある.公益社団法人 日本小児科学会は「インフルエンザ罹患予防効果に対する明確な優位性は確認されていません。」としている.
そして,
トランプ政権、CDCのインフルエンザワクチンキャンペーンを中止
している
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