produced by 平野宏文 Hirofumi Hirano a neurosurgeon, to communicate with his patients and friends

脳神経外科医 平野宏文のサイト

脳神経外科医 平野宏文のウェブサイトです. 医師として,また,個人として,私と関係ある人々とのコミニュケーションを図るための場所です.                            脳神経外科に関連する疾患についても記載していこうと思います.

狂牛病 クロイツフェルト・ヤコブ病 プリオン病
狂牛病とは牛海綿状脳症(うしかいめんじょうのうしょう、英語: Bovine Spongiform Encephalopathy, 略語: BSE)のことで,脳がやられた牛がけいれんを起こしたり,刺激に対して過剰に反応したり,という症状から,運動障害で歩けなくなり死亡するという病気(動画)である.
学生の頃,このをプリオン病を知った時は,食人習慣によるパプアニューギニアのクールー病のインパクトは大きかったが,クロイツフェルト・ヤコブ病については,珍しい病気があるんだな,という程度の認識であった.

元々,体内には,無害の内因性プリオン呼ばれるタンパク領域があり,このタンパクの折りたたまれ方がおかしくなり,病原性を持つと
プリオン病となる.しかし,ことの解明の順番は逆で,病原性物質を求めていったら,タンパク質である事が分かり,それをプリオンと名付けたが,プリオンと同じ配列を持つタンパク質が元々身体の中にある事が分かったのである.そのタンパクはアミノ酸配列は同じであるが,折りたたまれ方が異なるのである.そして,異常な畳まれ方の病原性のプリオンは正常なタンパク質の畳まれ方を,異常な畳まれ方に変更してしまう力がある.ここが困った所で,感染性を持つ理由である.

さて,脳外科では,原因不明の脳の病気の脳生検術を依頼されるのであるが,これらプリオン病であった場合,プリオンは,煮沸では失活しないし,通常の消毒薬も効果が無いので大変である.失活していないプリオンがついた器具を次の手術にい使うと次の患者を感染させてしまう.だから,手術をして検体を提出した後に
クロイツフェルト・ヤコブであることが判明したら,大騒ぎである.

1992年頃から,イギリスで狂牛病が流行した.当時,処理した牛の骨や脳をすり潰して,肉骨粉という牛の資料にしていた.つまり,飼育上で牛の共食いが行われていた.脳は特にプリオンの多いところで,多くの牛が狂牛病になったのである.
牛肉にプリオンがあった場合,煮ても焼いても失活しない.それで,
狂牛病が人にもうつる可能性があり,事実,その頃は若者がプリオン病を発症していた(プリオン病は老人に多い).イギリスで狂牛病が流行っていた頃,イギリスに長期滞在していた人は,日本では献血できない事になっている.

頭の手術をしたとき,脳を包んでいる硬膜が損傷して足りなくなる時があり,昔は亡くなった人の硬膜を薬品処理して使っていた.ところが,これが
クロイツフェルト・ヤコブの原因になる場合があるとのことで,1997年,使用中止になった.

プリオン病とはやっかいな病気である.今回は,コロナウイルスの初期型のスパイクタンパクにプリオン領域があり,ワクチンにも
プリオン領域が含まれている,という話がやってきた.

  Towards the emergence of a new form of the neurodegenerative Creutzfeldt-Jakob disease:  Twenty six cases of CJD declared a few days after a COVID-19 “vaccine” Jab
神経変性疾患であるクロイツフェルト・ヤコブ病の新型の出現に向けて
COVID-19「ワクチン」接種の数日後に宣言された26例の
クロイツフェルト・ヤコブ病

ABSTRACT
我々は、武漢産SARS-CoV2ウイルスのスパイクタンパク質、およびその後継変異体、さらにはこの同じ配列を基に作られたすべての「ワクチン」にプリオン領域が存在することを明らかにした。同時に、ヨーロッパ各国で発生した、PfizerワクチンやModernamRNAワクチンの初回接種と、クロイツフェルト・ヤコブ病の初発症状が突然かつ急速に発生するとの同時発生事例を解析しています(通常、初発症を観察するまでには数年を要します)。 私たちは、2021年のクロイツフェルト・ヤコブ病について、この新しい疾患の病因を説明することができないまま、このニュープリオン病の進化の年代的側面を中心に、解剖学的観点から研究を行っています。そこで、この恐ろしい亜急性疾患の通常の経過を思い起こし、ワクチン接種後のこの新しい極めて急性なプリオン病と比較してみることにした。数週間のうちに、フランスとヨーロッパで、Pfizer、Moderna、AstraZenekaのワクチンの1回目または2回目の接種後すぐにクロイツフェルト・ヤコブ病がほとんど自然に発生した例が50例以上出現している。要約すると、分析した26例のうち、CJDの最初の症状はCOVID-19「ワクチン」注射の平均11.38日後に現れたということです。この26例のうち、この記事を書いている時点で20例が死亡し、6例はまだ生きている。この20人は、注射後わずか4.76カ月で死亡している。そのうち8例は突然死(2.5カ月)であった。このことは、古典的なCJDが数十年を要するのに対し、この新型CJDは根本的に異なる性質を持っていることを裏付けるものである。


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Hirofumi Hirano MD, PhD, Department of Neurosurgery