produced by 平野宏文 Hirofumi Hirano a neurosurgeon, to communicate with his patients and friends

脳神経外科医 平野宏文のサイト

脳神経外科医 平野宏文のウェブサイトです. 医師として,また,個人として,私と関係ある人々とのコミニュケーションを図るための場所です.                            脳神経外科に関連する疾患についても記載していこうと思います.

逆転写されたSARS-CoV-2RNAは,培養ヒト細胞のゲノムに組み込まれ,患者由来の組織で発現する.
心配していたことですが,上記のごとく,SARS-CoV-2のRNAは,培養ヒト細胞のDNAに組み込まれる.そして,細胞(患者の身体)でSARS-CoV-2のRNAを作ることができる,という論文(Reverse-transcribed SARS-CoV-2 RNA can integrate into the genome of cultured human cells and can be expressed in patient-derived tissues)が,
レトロトランスポゾンにより,DNAに組み込まれる可能性があることを,ワクチンとコロナウイルス など 2 で述べたが,やはり,そういうことがあるらしい.

Discussionの中に,以下の事が記載されている.
1. 内因性LINE1RTが感染細胞のゲノムにおけるSARS-CoV-2配列の逆転写および統合に関与している可能性がある.
2. SARS-CoV-2配列が組み込まれ,発現している細胞が生き残り,感染が終了した後にその細胞がウイルス抗原またはネオ抗原を提示する場合がある.感染性ウイルスを生成することはないが,生体に継続的な免疫刺激を引き起こし、防御反応が生じる可能性がある.これが,一部の患者で観察されている自己免疫疾患などの状態と考えられる.
3. ウイルスRNAの統合と発現がかなり一般的である場合,治療の効果を見るために非常に感度の高いPCRテストに依存すると,感染性ウイルスではなく、ゲノムに安定して組み込まれているウイルスDNA配列に由来する転写産物を見ている可能性がある.

ここで,ワクチンであるが,mRNAやDNAを射つタイプのワクチンは,同様にゲノムに取り込まれる可能性が十分にあると考えられる.そこで上記の2番目が心配になる.スパイクタンパクの配列がゲノムに組み込まれれば,長期にわたって生体に免疫の継続的な刺激を引き起こし、防御反応を引き起こし続ける事になる.

コメント

1. 無題

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Hirofumi Hirano MD, PhD, Department of Neurosurgery