-
最近,人は行動で判断される.あなたの思考の中身なんかに他人は興味ない,という話を聞いた.
この一年間,風車と太陽光パネルの張られた土地を見ながら通勤する.職場でちょっとした朝のスピーチをすることになって,ネタを探していた.
今から話す話は,受けないから,止めるべき,と妻に反対された.それは,国連温暖化サミットで、スウェーデンの16歳の少女、グレタ・トゥーンベリさんの演説のことだ.
CO2を排出する化石燃料を使うべきでない.彼女は,激しい口調で各国の代表を非難しました.
あなたは,彼女演説のニュースを,どう思いましたか.
小泉環境相は「強烈だった。重く受け止めた」と話したそうである.
何故,彼女はそれまで無名だったのに,ニューヨークで各国の代表達を前に演説することができたのでしょうか?
彼女はヨーロッパからヨットでアメリカに渡ってきました.誰がお金を出したり,それをマネージしてくれたりしたのでしょうか?
そもそも,彼女の主張,CO2が地球温暖化の原因である,ということは正しいことなのでしょうか?
実は最終氷期が終わる約1万年前から現在までの最も暖かい時期は,20世紀の気温よりも暖かかったといわれています.
地球の気温は,地球の軌道,太陽からの距離,それから自転軸の傾き(私たちは理科で23.4度と習った)の変動によるとも言われています.
他にも太陽活動の強弱,大陸移動による大陸の形状などが影響し,現代人の排出するCO2の影響は誤差の範囲だという研究結果もあります.
さて,グレタさんにお金を出し,この演説の手はずを整えたのは,誰か,ですが,スウェーデンの環境NGO団体と再生エネルギー関連企業であるとのことです.その団体の目的は,地球温暖化で人類が滅びると恐怖を煽り,ヨーロッパの原子力発電所と火力発電所を停止させ,再生エネルギーに各国政府の補助金を出させることであるとのことです.
妻に反対されたので,この話は止めようと思ったが,朝のニュースで,緑の党 オーストリア 選挙で大勝を聴き,考えているだけではだめだと思った.それで,やはりこの話をスピーチのテーマにした訳.
先日タクシーに乗ったら,“今日から消費税が上がりますね.国の借金が1000兆円で,国民一人あたり900万円の借金になり,経済が破綻するから増税することになったんですよね,”と運転手.
でも本当は国の借金は政府発行の国債であり,国民が銀行預金や保険や年金基金を介して国債を買っているのであるから,国民一人あたり,政府に900万円貸しているということである.
-
5月1日 令和元年が始まりました.
自分は,平成元年,令和元年を経験したことになります.
平成への改元は,昭和の天皇陛下崩御に伴う改元でしたから,大喪の雰囲気の中,静かなものだったように記憶しています.
今回は,そうではないので,そこそこ,お祭りのような雰囲気がありましたね.
世間は連休も後半に入っていますが,私の連休は業務をはさんでの,飛び石でした. -
平成31年,2019年が始まりました.
平成最後の年です.
平成も30年あったんですね.ついこの前に始まったような気がしているのは,私が年をとったためかもしれません.
元気で,家族と年越しを迎えられたことに感謝です.幸福かどうかは,個人の心次第,心の持ち方であると共に,脳内化学環境の生来の質による,というようなことを昨年聞きましたが,そのような考え方によると,私は結構見込みのある質のようです.
皆様,今年もよろしくお願いいたします.
年賀状が遅くなりました.年末に風邪をひいたり,年賀状データが消えてしまったり...色々あって...御免なさい.
-
脳内に発生してくる悪性リンパ腫には,中枢神経原発の悪性リンパ腫と全身性のびまん性悪性リンパ腫の脳内転移の両方が含まれている可能性がありますが,①で触れたように,眼内リンパ腫として発見されるものがあります.視神経と眼球は脳に繋がっていますので,眼内リンパ腫が発見された場合は,その後,脳内にリンパ腫が発生してくる可能性があると考えられます.
眼内リンパ腫が発見され,その時点で画像上は脳にリンパ腫が存在しなくても,後日顕在化してくる場合があります.
脳内の悪性リンパ腫はMRI画像上は様々な形を示します.塊の腫瘍であったり,びまん性に広がる病変であったりします.眼内リンパ腫が確認された場合は,頭蓋内のMRI検査を行う方が良いと思います.脳内の悪性リンパ腫は,造影MRIで増強効果を示すことが多いのですが,小さい場合やびまん性に広がる初期の病巣では増強効果を示さないこともあります.MRIの拡散強調画像(DWI)で高信号(白く見える)であることも悪性リンパ腫の特徴の1つですが,これも全てと言うわけではありません.
眼内リンパ腫が確認された場合は,造影T1強調画像に加え,DWI,FLAIR(fluid attenuated inversion recovery)画像を組み合わせて確認し,病変が見られない場合は,造影剤を使わないDWIとFLAIR画像を経時的に撮影し,その変化を比較しながら経過観察を行うのが良いと思います.
悪性リンパ腫は経過の早い(悪くなるのが早い)疾患ですから,油断せずに検査を行うことが,必要です. -
身体の他の部分に発生したことがなく,脳(中枢神経)に初めて発生する悪性リンパ腫を中枢神経原発悪性リンパ腫( primary central nervous system lymphoma: PCNSL)と言います.
なぜ,身体の他の部分に発生したことがなく,と断っているかと言いますと,悪性リンパ腫は,身体のどこにでもできるからです.中枢神経系に発生する前に,腸などに発生したことがあれば,それが脳に転移して来たのかもしれませんから,中枢神経原発と断定できなくなります.
では,なぜ,中枢神経原発の悪性リンパ腫を,わざわざ別扱いにしているのかと言いますと,中枢神経(脳や脊髄)に発生してくる悪性リンパ腫は,他の部分に発生してくる悪性リンパ腫と比べて予後が良くないからです.
脳腫瘍全国集計調査によりますと,この脳に発生してくる悪性リンパ腫は徐々に増えてきています.2001年から2004年分の集計によりますと,原発性脳腫瘍の中で,多い方から5番目に入ってきています.原発性脳腫瘍の3.6%を占めていおり,高齢化による影響を受けているのかもしれません.
中枢神経原発悪性リンパ腫は,Bリンパ球が増殖するものがほとんどで,組織学的には,びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫(diffuse large B-cell lymphoma: DLBCL)と呼ばれています.
発症した場合,進行は早く,麻痺や高次脳機能低下(いわゆる認知症)で発症することが多いようですが,脳のどこにでもできるので,神経症状としては何でもあり得ると考えられます.
視神経は脳の延長であり,網膜につながっています.そのため,中枢神経原発悪性リンパ腫は眼内リンパ腫として発症することや,眼内リンパ腫を伴っている場合があります.視力低下として自覚される場合が多く,眼の検査でぶどう膜炎の状態と診断されることがよくあります.
腫瘍性のリンパ球が,脳に散らばるように増える場合と,ある程度まとまった塊として増殖する場合がありますが,MRIなどの画像上,塊として確認されても,かなりの腫瘍細胞が広い範囲にびまん性に広がっています.よって,手術のみで完治できません.手術では,しっかりと診断を付けることが重要になります.
進行が早く,数日でかなり病状が悪化することもあります.診断と治療を急ぐ必要がある脳腫瘍です.(続く) -
台風が2つ通り過ぎ,やや涼しくなってきました.
wordpress.comのフリープランでページを開いてみましたが,取り扱いに不都合な点があるため,新しくここにブログを開くことにしました.