長期に入院している患者に減塩食を続けていくと,血圧は下がるのであるが,血液検査のNaも低下しはじめる.そして,元気がなくなるような気がする.
自分の食生活を振り返ると,肉も魚も炭水化物も脂肪も塩分もかなり多めに取っているような気がする.
The New England Journal of Medicineに次の論文がある.
Urinary Sodium and Potassium Excretion, Mortality, and Cardiovascular Events
尿中ナトリウムおよびカリウム排泄量、死亡率、心血管イベント
グラフの横軸がNaの排泄量(この数字X2.54=NaClの量 です)
縦軸が死亡のオッズ比です.大きい数値は死にやすい.
上のグラフが死亡あるいは心血管イベント
真中のグラフが全ての原因の死亡
下のグラフが心血管イベントの発症
推定ナトリウム排泄量が1日3g~6gとは,食塩にすると7.6gから15.24gである.
考察の一部にはには次のようなことが書かれていた.
死亡および心血管イベントのリスクが最も低かったのは、推定ナトリウム排泄量が1日3g~6gの参加者であった。推定ナトリウム排泄量が高いレベルも低いレベルもリスク上昇と関連しており、その結果、関連曲線はJ字型となった。高血圧患者でのみ有意であった推定ナトリウム排泄量の高値とリスク増加との関連は、血圧で調整すると減弱したことから、高ナトリウム摂取の悪影響は、ナトリウム摂取の血圧への影響によってある程度媒介される可能性が示唆された9,10。対照的に、高血圧患者および高血圧でない患者の両方で認められた推定ナトリウム排泄量の低値とリスク増加との関連は、血圧で調整しても影響を受けなかったことから、血圧の影響以外の機序が関与している可能性が示唆された。
ナトリウム摂取量の上限を1日1.5~2.4gと推奨する現行のガイドラインは、ナトリウム摂取量を中等度から低レベルに減らすと血圧が緩やかに低下することを示す、主に短期間の臨床試験から得られたエビデンスに基づいている3,4。心血管系疾患に対する低ナトリウム摂取の有益性の予測は、ナトリウム摂取量と血圧との間、および血圧と心血管系イベントとの間に直線的な関係があると仮定した、これらの血圧試験のデータのモデルから導き出されている33,34。これらのガイドラインに暗黙のうちに含まれているのは、ナトリウム摂取量に安全でない下限はないという仮定である。しかし、ナトリウムは正常なヒトの生理学において重要な役割を果たすことが知られており35、ナトリウム摂取量が1日あたり約3.0g未満になると、レニン-アンジオテンシン-アルドステロン系36,37の活性化が起こる。
自分の食生活を振り返ると,肉も魚も炭水化物も脂肪も塩分もかなり多めに取っているような気がする.
The New England Journal of Medicineに次の論文がある.
Urinary Sodium and Potassium Excretion, Mortality, and Cardiovascular Events
尿中ナトリウムおよびカリウム排泄量、死亡率、心血管イベント
グラフの横軸がNaの排泄量(この数字X2.54=NaClの量 です)
縦軸が死亡のオッズ比です.大きい数値は死にやすい.
上のグラフが死亡あるいは心血管イベント
真中のグラフが全ての原因の死亡
下のグラフが心血管イベントの発症
推定ナトリウム排泄量が1日3g~6gとは,食塩にすると7.6gから15.24gである.
考察の一部にはには次のようなことが書かれていた.
死亡および心血管イベントのリスクが最も低かったのは、推定ナトリウム排泄量が1日3g~6gの参加者であった。推定ナトリウム排泄量が高いレベルも低いレベルもリスク上昇と関連しており、その結果、関連曲線はJ字型となった。高血圧患者でのみ有意であった推定ナトリウム排泄量の高値とリスク増加との関連は、血圧で調整すると減弱したことから、高ナトリウム摂取の悪影響は、ナトリウム摂取の血圧への影響によってある程度媒介される可能性が示唆された9,10。対照的に、高血圧患者および高血圧でない患者の両方で認められた推定ナトリウム排泄量の低値とリスク増加との関連は、血圧で調整しても影響を受けなかったことから、血圧の影響以外の機序が関与している可能性が示唆された。
ナトリウム摂取量の上限を1日1.5~2.4gと推奨する現行のガイドラインは、ナトリウム摂取量を中等度から低レベルに減らすと血圧が緩やかに低下することを示す、主に短期間の臨床試験から得られたエビデンスに基づいている3,4。心血管系疾患に対する低ナトリウム摂取の有益性の予測は、ナトリウム摂取量と血圧との間、および血圧と心血管系イベントとの間に直線的な関係があると仮定した、これらの血圧試験のデータのモデルから導き出されている33,34。これらのガイドラインに暗黙のうちに含まれているのは、ナトリウム摂取量に安全でない下限はないという仮定である。しかし、ナトリウムは正常なヒトの生理学において重要な役割を果たすことが知られており35、ナトリウム摂取量が1日あたり約3.0g未満になると、レニン-アンジオテンシン-アルドステロン系36,37の活性化が起こる。
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